<TOPICS 001: 株式会社エンヴァイロテック>

CO2free.jpな取り組み: 社員全員がTシャツを購入し、6%グリーン電力を購入

    エンヴァイロテックは、包装材の圧縮減容機を中心に各種減容機を扱っている会社です。かさばる包装材を圧縮することで、輸送にかかるエネルギー、CO2は減りますし、場所もとらなくなります(操業15年)。

    もともと、環境負荷を下げる機械を販売しているエンヴァイロテックでは、今回、CO2free.jp Projectのグリーン電力証書Tシャツを社員全員が購入することで、全員の2006年の生活にかかる電力の6%をグリーン電力で賄うことになりました。

    また、今年の5月のNEW環境展に出展する際には、全員でこのグリーン電力証書Tシャツを着ることで、社外のエコな取り組みにも協力し、実践していることを示してゆきたい、とのことです。

インタビュー: 代表取締役社長 高橋百合子さん

    大量のゴミをあまりにも小さくする機械を見た感動から、その機械の輸入販売を始めたのがエンヴァイロテックの始まりだったそうです。感動を行動につなげるパワーを持った高橋さんに、今回の社員全員でTシャツを買うことを決めたきっかけ、そしてグリーン電力や環境対策についての思いをお聞きしました。

    Q1.今回、全員分のTシャツの購入することになった「決め手」は?

    もともと環境を良くすることが目的の会社なので、社員全員が環境に関するいいことをやりたい、という気持ちをもっております。また、CO2free.jpプロジェクトとは、ap bank fes '05でお隣のブースだったこともあって、よく知っていた、というのも決定が早かった理由のひとつでしょうか。驚くほどスピーディーに、社員全員が参加を決めました。

    Q2.グリーン電力への期待を教えてください。

    「もう、増やしていくしかない!」というのが実感です。 お家に太陽光パネルを設置したりするのは大変です。でも、グリーン電力証書だったら、発電はプロに任せて、作った電気を買うことができる。このTシャツは、「わたしもグリーン電力が買えるんだ」ということを知ってもらう、いいきっかけになりますね。

    Q3.エンヴァイロテックの環境対策の「夢」を教えてください。

    リサイクルを進めるには、何より"分別"が大切ですから、エンヴァイロテックでは分別やリサイクルにつなげるための機械は全て扱っています。最近では、その延長線上でメタン発酵のバイオマス発電のお手伝いもしております。分別して、リサイクル、これをもっともっと日本中が徹底するお手伝いをしたいですね。

    Q4.最後に、CO2free.jp Projectへのメッセージをお願いします。

    地球は、自分が大事な人たち(自分も含む)が生きているから、大事なんですよね。その大事な地球のためにできる"ちょっとしたこと"が、このTシャツなんだと思います。このTシャツは、自分が大事な人たちへ、「あなたが大切です」というメッセージでもあるんです。その意思表示の手段として、もっともっとそのメッセージが広がればいいな、と思っています。

    (聞き手:Governance Design Laboratory高瀬香絵)

取材後記

    表参道にある株式会社エンヴァイロテックの皆さんから、環境貢献を当たり前のことのように志している印象を受けました。同社は廃棄物を対象とした業務用コンパクター(減容機)の販売を行っていますが、これはリサイクル/廃棄等を行う上で、輸送のコストや、保管・管理のコストを下げます。これは経済的なコストに加えて、輸送時の車両の排ガス排気量の低下をもたらすものです。私たちの生活では直接関わることの少ない機器ですが、リサイクル社会をより効率的に実現していく上で、これらの技術は極めて本質的です。

    エンヴァイロテック社が行ってきたこれらの事業は、環境への働きかけ、言い換えれば、消費者や製造者の環境責任の果たし方を、各事業体の採算性と密接に関連する業務用機器を通じて示し、これら機器の普及を進めてきた。もっと言えば、環境責任を果たすことで、各事業体はその生産性を高めることができる、そんな企業のあり方を、同社は各事業体に広めてきたといえるでしょう。

    グリーン電力証書Tシャツを社員の皆さんにお買い上げいただいたことはとても嬉しかったのですが、それと同じくらい、こういった環境事業の考え方、もっといえば、その前提にある環境への志、ここに感動を覚える取材でありました。

    (Governance Design Laboratory石橋直樹)

参考